内装アプリケーションブロック図
自動車内部は「第三の生活空間」となり、快適さと人間を中心に据えたアプリケーションの重要性が高まっています。各種の高度な照明とセンシング製品は、新しい設計アプローチや新機能を可能にすると同時に、今日の自動車内装ニーズにコスト効果の高いソリューションを供しています。
内装、コックピット、HMI
自動車内部は「第三の生活空間」となりつつあり、ams OSRAMの照明やセンシング製品は、この移行を支援します。次の内装、コックピット、HMIのブロック図は、ドライバーや同乗者とのインタラクションに用いるスマートサーフェスやHMI、アンビエント照明、安全性を高めるインキャビンセンシングなど、例えば自動運転機能を支援するためにも役立つ、いくつかの主要な内装アプリケーションを示しています。
ダイナミックアンビエント照明の色
カラーダイナミックアンビエント照明は、当社のオープンシステムプロトコル(OSP)ライトバスによって実現されています。当社のインテリジェントなRGB-LEDのOSPドライバを組み込むことで、ローカルのマイクロプロセッサーを必要とせずに、大規模かつ正確な色のダイナミック照明体験を実現することができます。当社のスタンドアロンOSP LEDドライバにより、さまざまなパッケージタイプのRGB LEDや、単色LED、白色LEDなどの標準LEDをOSPに接続できます。CANトランシーバを使用してCAN物理層の配線上でOSPデータを送信することで、車両内のより長い距離をブリッジすることができます。さらに、OSPと当社のスタンドアロンLEDドライバはI²Cデバイスをライトバスネットワークに統合し、スマートサーフェスや光、位置、温度などのセンシングに用いる分散型のセンサやアクチュエーターのアーキテクチャを可能にします。
スマートサーフェス、分散型ヒューマンマシンインターフェースとセンシング
当社のOSPライトバスは、数百のインテリジェントなRGB LEDの制御に加えて、I²Cブリッジ機能を備えたams OSRAMのスタンドアロンOSP LEDドライバにより、業界標準のI²Cインターフェースに基づいて、さまざまなセンサやアクチュエーターの統合も可能にします。ダイナミックアンビエント照明と同様に、CAN物理層の接続を使用して、車両内で長い距離にわたりOSPデータを確実に伝送することができます。中央のコンソールやその他のパネルなど、別個のマイクロコントローラーでローカライズされたスマートサーフェスアプリケーション向けに、ams OSRAMは、幅広い機能的照明デバイスのオプションに加えて、周囲光や近接センサ、ポジションセンサ、タッチセンサ、ディスプレイバックライト用エミッタも提供しています。以下のブロック図は、スマートサーフェスの実装と、分散型HMIおよびセンシング機能について説明しています。
ヒューマンマシンインターフェース
OSPライトバスを使用した分散型HMIアプリケーションと対照的に、ローカライズされたHMIとスマートサーフェスアプリケーションは、専用のマイクロコントローラーを使用しています。ams OSRAMは、これらのアプリケーション向けに多様な発光素子やセンサを提供しています。白色LEDまたはカラーLEDは、ボタンやダイヤルなどの装飾や機能の照明に使用できます。専用の白色LEDはディスプレイのバックライトに利用できます。タッチセンシング、近接センシング、周囲光センシング、ポジションセンシング向けに、車載認定部品の大規模なポートフォリオを提供しています。このブロック図は、局所的なHMI機能の概要と、ams OSRAMのコンポーネントが各種照明やセンシング機能をどのように実現できるかを示しています。
インキャビンセンシング
インキャビンセンシングは、今日の自動車における安全性だけでなく、快適性のための機能にとっても重要性を増しています。インキャビンセンシングは、車両が運転支援モードや自動運転モードのときにドライバーの注意力を保証することで、自動運転機能をサポートします。インキャビンセンシングによって実現されるその他の機能には、ドライバーの眠気モニタリングや子供置き去り検知などがあります。以下のブロック図に、これらの主要なインキャビンセンシング機能ブロックの概要を示します。